終焉

 私がインターネットを利用し始めた頃(1995年だったか)、インターネットのサービスは5種類あると説明があった。.mail/www/FTP/telnet/newsgroupがそれであり、回線速度が遅かったころはそれぞれそれなりに利用されていたと思う。その後、急速に回線速度と普及率があがり、インターネット上で公開される情報が文字から画像、さらに動画へ遷移していくなかで、非文字系情報の取り扱いが最も容易なwwwが拡大がする一方、文字を中心としたewsgroupは急速に衰退し、FTPtelnetはそれぞれの特徴であるバイナリデータの送受信、サーバのリモートコントロールといういわばサブセットとしての役割に特化していった。
 と、そんなことを書いたのは普段使っているODNから↓のメールが来たからである。

【重要】「アノニマスFTPサーバ」「キャッシュサーバ」「ニュースサーバ」サービス終了のお知らせ

平素は弊社「ODN」をご利用いただき誠にありがとうございます。
 さて、「ODN」サービス開始時より提供してまいりました「アノニマスFTPサーバ」「キャッシュサーバ」「ニュースサーバ」につきまして、インターネットの高速化、多様化に伴い、お客様からのご要望がわずかになると共に、設備の老朽化から、安定したサービス提供が困難になってまいりました。

 つきましては、誠に勝手ながら、下記のとおり各サービスを終了させていただきます。ご利用のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 なお「キャッシュサーバ」提供終了に伴い、「キャッシュサーバ」を設定されているお客様は設定変更が必要となります。設定の確認、変更の方法に関してはホームページをご覧ください。

一時期、この3つのサービスは全て利用していた者としてはちょっと寂しい。まあ、ODN自体は他のプロバイダとの競争に事実上負けかかってるから利用者が少なくコストがかかる部分をカットしたいんだろうな。