いまさら

なんか、[映画]カテゴリーに書くのが久しぶりな気が……この間にもそれなりに見てたはずだがあまり覚えていない。年か。
昨日、突然「映画でも見るか」という気分になったので、いまさら「硫黄島からの手紙」を見てくる。場所は久しぶりの相鉄ムービル。さすがに時期外れだったのか、1日2回のみの上映で2回目にギリギリ間に合った。観客は30〜40人程度、ぶっちゃけガラガラ。おかげでゆったり見れた。割と年配の人が多かったかな。
内容については、敗北の史実が元なだけに滅亡への過程を如何にみせるかといった点がポイントだったが、うまく描いていた。ハリウッド映画はそういう「滅びの美学」の描写があまり上手じゃないイメージが強い印象があったが、そこはさすがといったところか。部分部分では憲兵の描写(そもそも憲兵なんてアメリカ人に分からんだろうな……)のあたりとかでヘンな部分があったにせよ、陸海軍の反目や上官命令違反、稚拙な戦術など、旧軍内の構造的な問題について、国内映画と見間違うほどしっかり表現されていて感心した。が、その分「どうやって自軍を遙かに上回る被害を米軍に与えたのか?」という疑問が……(^^;
栗林中将が渡辺謙だとエンドロールを見るまで気がつかなかった。妙に背が高い印象だけはあったけど……こんな年配の役柄をやるようになってたのか。
終わってから気がついたが、現時点で60歳以下の人はこの戦争について未体験なんだよね。そういう意味では、10代であっても50代であっても、この映画へのスタンスというかフィクションとしてのイメージ(機銃掃射から感じる「痛さ」とか)は同じなわけで。もちろん、身近に経験者が知り合いにいるかどうかで変わるんだろうし、当たり前といえば当たり前なんだけど。