歴史の天使(ワタリウム美術館)

先週出かけていったのはワタリウム美術館「歴史の天使」展。
まあ、普段、写真展なんかはまず行かないのでたまにはいいかな、という感じで。そのまんま、こじんまりした写真展なのだが、そもそもこのワタリウム美術館にたどりつくのが四苦八苦……地図が不正確なわけでもないし、駅の地図にもあるのになぜか二度も道を間違えたorz 客はぱらぱらととぎれない程度には来ていたようで。

「歴史」にも、乱丁、落丁がある。出来損ないの書物の中の奇妙な迷路。そんな不思議なエアポケットが、写真の場である。歴史学者が見落とした隙間、瞬間をまた細分した瞬間、空虚をまた空っぽにした空虚。それがほんとうにはまだ見ぬ歴史がはじまる場所である。
写真が、きわめて月並みなもの、平凡きわまりないものをひたすら撮りつづけることは不思議ではない。クライマクスはどこにもない。ヒロイックな昴りもない。なんの特徴もない光景が、次第に、人間の町に見え、生活が始まる。そこまではイメージだが、やがてイメージを超え、写真の生まれる場所そのものがあらわれてきて神話的な都市に変貌していくのだ。(攻略)

歴史の天使 - 展示内容

何のことやらさっぱり。わりとありがちなので、軽くスルー。建物の1〜4Fに分散して写真が展示してあり、写真家はほとんど知らないので一通り眺めて終了。ルネ=マグリットが撮った写真と奥田瑛二の映像作品なんかがあった。